神河町は、兵庫県のほぼ中央に 位置するハート型のまち。 2005年に大河内町と神崎町が 合併して誕生しました。 人口約1万1千人と県内で 最も人口が少ないけれども、 地域のひとがあたたかく、 自然に恵まれた魅力あふれるまちです。 近年は移住支援事業や子育て支援事業にも 積極的に取り組んでいます。
面積の8割を占めているのは山林。千ケ峰・暁晴山など1000m級の山々に囲まれています。
峰山・砥峰高原は関西でも有数の高原地帯。砥峰高原にはススキの大草原が広がります。
バイカモ、蛍など四季を通じて、ゆたかな自然に触れ合うことができます。
明治時代には馬車専用の産業道路「銀の馬車道」が通っていました。 名水とゆたかな自然が育てる名産品があります。
〈神河プロジェクト〉に取り組むのは「ゼミナールⅠ」と 「現代社会基礎実習」で学ぶ2回生約60名と 3回生のピアサポーターたち。
清原ゼミと日髙ゼミは、地域の課題解決をめざした 政策提案、地域の特産品を活かした商品開発に取り組みます。 町職員の方の話をお聞きし、資料を使った事前学習をした後、 神河町に1泊2日の現地学習をします。合宿ではフィールドワーク、映像撮影、 交流イベントの開催をつうじて体験的に学びます。大学に戻ると、グループにわかれて、 政策提案や商品開発の企画に取り組みます。
学生たちは、町の方の講演を聴講し、資料をつかって事前学習をした後、神河町で1泊2日の現地学習をします。合宿では、フィールドワーク、映像撮影、イベント開催、地域交流をつうじて地域を体験的に学びます。この経験をもとに大学で、グループに分かれて映像制作・政策提案・商品開発の企画や制作に取り組みます。
映像作品が完成すると、動画サイトYouTubeで公開します。
YouTubeチャンネル7月には大学で公開シンポジウムを開催し、 映像作品の上映や制作提案をおこないます。 その模様はインターネットで神河町に中継され、 神河町長と学生が意見交換をします。
2016年度は、兵庫県議会では議員の皆さんの前で、 神河町シニアカレッジでは約170名の町民の前で、 成果発表と意見交換をしました。 11月には山田営農の皆さんと学園祭に模擬店を出店しました。
〈神河プロジェクト〉の特徴の一つが音楽・動画作品の制作です。 岡崎ゼミの学生たちは、K・A・M・I・Nの5つのチームに分かれて、 神河町の魅力や町の取り組みを伝える映像作品を制作します。 教員や映像専門家の指導を受けて、企画から撮影、ナレーション、テロップ制作、 編集に取り組みます。完成した作品は動画サイトYouTubeで公開されます。 2015年度と2016年度はそれぞれ5作品を発表しました。(作品を見る)
清原ゼミ・日髙ゼミは、人口減少や空き家問題など、地域の現状を 学んで、以下のような政策や商品アイデアを提案しました。
・若者やシニアの力を生かした子育て支援のしくみづくり
・婚活イベントによるまちおこし
・神河町の空き家の新たな活用方法
・砥峰高原で甲冑イベントの開催やビアガーデンの開設
・米粉を使った新商品のアイデア
神河合宿では、神河町児童センター「きらきら館」で 親子イベント「歌と遊びのつどい」を開催しました。 学生たちは神河での子育てについて聞き取りをおこない、 「大きいお兄さん/お姉さん」と遊ぶ機会が少ない地域の 子どもたちと「遊びの時間」を過ごしました。 また自分たちの司会進行で、アヤヲさんと山田明義さんの コンサートを開催し、親子と一緒に素敵な音楽を楽しみました。
カーミンは神河町の マスコットキャラクター。 神河町の地形をあらわす 大きな耳が特徴です。 よくウサギに間違われますが、 じつは「森の妖精」です。
神河プロジェクト〉の取り組みは、新聞やテレビなど各種メディアでも取り上げられました。
NHKニュース645/845兵庫(2016年8月25日)
毎日放送ニュース番組「VOICE」(2016年1月5日)
神戸新聞(2015年5月23日, 8月15日, 11月8日, 2016年5月28日, 8月26日他)
読売新聞(2016年5月28日, 8月26日)
朝日新聞(2016年5月28日, 12月12日)
産経新聞(2016年5月28日)
『アエラ』(2016年12月19日号)ほか
2015年度
4月 事前学習・ポスターセッション(神戸学院大学)
5月 神河合宿:フィールドワーク、親子イベント、動画制作、音楽制作、政策提案
7月 公開シンポジウム開催:Googleスタッフによるワークショップ、神河町と大学をネット中継 「《神河プロジェクト2015》の挑戦――地域×若者×ICT」@神戸学院大学
8月 動画5作品をYouTubeで発表、神河町にて現地上映会
11月 神河町誕生10周年記念式典(神河町中央公民館グリーンデルホール) 学生スピーチ・動画作品上映・音楽演奏、「たからもの」CD化、動画5作品のDVD化
2016年3月 論文発表:岡崎宏樹・清原桂子・日髙謙一 「地域連携型アクティブラーニングの研究(1) ――《神河プロジェクト2015》を事例として」『現代社会研究』2
2016年度
4月 事前学習・ポスターセッション(神戸学院大学)
5月 神河合宿:フィールドワーク、親子イベント 兵庫県議会訪問:議員と意見交換
6月 動画制作、政策提案、商品開発
7月 公開シンポジウム開催:神河町と大学をネット中継 「《神河プロジェクト2016》の挑戦――地域×若者×ICT」 @神戸学院大学
8月 動画5作品YouTube発表 神河町シニアカレッジで成果報告と意見交換
11月 大学学園祭に模擬店・ブース出展:山田営農とのコラボレーション
神戸学院大学50周年記念シンポジウムで成果報告
2017年3月 論文発表:日髙謙一・岡崎宏樹・清原桂子 「地域連携型アクティブラーニングの研究(2)――《神河プロジェクト2016》を事例として」『現代社会研究』3
2017年度
4月 事前学習・澤田俊一氏講演(4/21)・ポスターセッション:兵庫県議会議長来学(5/26)
5月 神河合宿(6/3-4@グリーンエコー笠形):フィールドワーク、親子イベント@神河町児童センターきらきら館
6月 動画制作、政策提案、商品開発
7月 公開シンポジウム(7/14):神河町と大学をネット中継 「《神河プロジェクト2017》の挑戦―地域×若者×ICT」@神戸学院大学アクティブ・スタジオ、第2回 兵庫県議会サテライトゼミ(7/21):議員と意見交換
8月 岡崎ゼミ制作の動画5作品YouTube公開、「高校生と医大生のための地域医療体験」@神崎総合病院で発表(8/24)
〈神河プロジェクト〉のためにつくられた歌があります。 作詞作曲したのはシンガーソングライターの アヤヲさんと山田明義さんです。 2人は岡崎教授と神河町を訪問し、町の人たちが地域の 「宝もの」を見つけて磨くことに取り組んでいると知りました。 「でも、一番の宝は人なんです」という言葉に感銘を受けた2人は、 その想いから「たからもの」という歌をつくりました。 都会の男の子が神河町の女の子に恋心をいだいて 町を訪れるというストーリー。 歌はラブソングの形式で 〈ふるさとの原風景〉に惹かれる人の心や 上流のまちと下流のまちのつながりを表現しています。 学生たちはアヤヲさん、山田さんと話し合いながら「たからもの」の ミュージックビデオを制作しました(YouTubeで公開中)。
楽曲「たからもの」は最初、 山田さんのギターと2人の歌だけの シンプルなサウンドでした。 けれども、神河町の魅力をさらに 豊かに表現するために、 キーボード奏者の花田えみさんと パーカッション奏者の池田安友子さんに 協力を依頼し、新たなアレンジで レコーディングをおこないました。
黒板を眺めるフリで あの娘を見つめてる
他の娘とは少し違う 気になる気持ち大きくなる
あの娘が生まれ育った町を 見てみたくなったんだ
どうやら僕の知らない町から来ているらしい
思い切って聞いてみたんだ 「どんな所に住んでるの?」
ぎこちない僕をよそ目に 微笑んで君は言った
「じゃあ、来てみる?」
キラキラ笑って 教えてくれたんだ
たからものがたくさんあるよって
見つけに行くよ 電車に揺られ
まだ知らない君に逢いに行く
駅前通り なぜか懐かしい気持ちで歩いていた
優しくてホッとして そんな自分に少し驚いていた
甘くて酸っぱいサイダーにむせた僕に大笑い
照れている僕をよそ目に 微笑んで君は言った
「来てくれて ありがとう」
川沿いで話してくれた おばあちゃんに聞いた昔話
こんなにも透き通った水は流れてくよ
僕と君が出逢った街まで
キラキラ笑って 教えてくれたんだ
たからものがたくさんあるよって
話し足りない もっと知りたい
黄金色の頃にまた来たい
キラキラ輝く 君の大切な
たからものを一緒に磨けたら
見つけたみたいだ 僕にとっての
僕だけのたからものを
そして君を育ててくれた
すべてのものが...たからもの