〈神河プロジェクト〉とは

〈神河プロジェクト〉は、神戸学院大学現代社会学部 現代社会学科の3つのゼミ(清原・岡崎・日髙ゼミ)が、兵庫県神河町と連携し、若者の視点から地域の活性化に取り組んだプロジェクトです。学生たちは、町の魅力を発信する音楽・映像作品を制作し、地域の課題解決をめざした政策提案をおこないました(2015-2016年度神戸学院大学教育改革助成金の助成事業)。この取り組みは、2015年4月から2018年3月まで続きました。2023年4月からは岡崎ゼミが神河町を起点に「たからうたプロジェクト」を展開しています。

(神河プロジェクト2017 岡崎ゼミ・ピアサポーター作品・クリックでご覧いただけます)


神河町とは

神河町は、兵庫県のほぼ中央に 位置するハート型のまち。 2005年に大河内町と神崎町が 合併して誕生しました。 人口約1万1千人と県内で 最も人口が少ないけれども、 地域のひとがあたたかく、 自然に恵まれた魅力あふれるまちです。 近年は移住支援事業や子育て支援事業にも 積極的に取り組んでいます。

  

面積の8割を占めているのは山林。千ケ峰・暁晴山など1000m級の山々に囲まれています。

峰山・砥峰高原は関西でも有数の高原地帯。砥峰高原にはススキの大草原が広がります。

バイカモ、蛍など四季を通じて、ゆたかな自然に触れ合うことができます。

明治時代には馬車専用の産業道路「銀の馬車道」が通っていました。 名水とゆたかな自然が育てる名産品があります。


資料提供:兵庫県神河町        かみかわ観光ナビ

  • 事前学習

    〈神河プロジェクト〉に取り組むのは「ゼミナールⅠ」と 「現代社会基礎実習」で学ぶ2回生約60名と 3回生のピアサポーターたち。

  • フィールドワーク

    清原ゼミと日髙ゼミは、地域の課題解決をめざした 政策提案、地域の特産品を活かした商品開発に取り組みます。 町職員の方の話をお聞きし、資料を使った事前学習をした後、 神河町に1泊2日の現地学習をします。合宿ではフィールドワーク、映像撮影、 交流イベントの開催をつうじて体験的に学びます。大学に戻ると、グループにわかれて、 政策提案や商品開発の企画に取り組みます。

  • 制作

    学生たちは、町の方の講演を聴講し、資料をつかって事前学習をした後、神河町で1泊2日の現地学習をします。合宿では、フィールドワーク、映像撮影、イベント開催、地域交流をつうじて地域を体験的に学びます。この経験をもとに大学で、グループに分かれて映像制作・政策提案・商品開発の企画や制作に取り組みます。

  • 作品公開

    映像作品が完成すると、動画サイトYouTubeで公開します。

    YouTubeチャンネル
  • シンポジウム

    7月には大学で公開シンポジウムを開催し、 映像作品の上映や制作提案をおこないます。 その模様はインターネットで神河町に中継され、 神河町長と学生が意見交換をします。

  • 現地発表

    2016年度は、兵庫県議会では議員の皆さんの前で、 神河町シニアカレッジでは約170名の町民の前で、 成果発表と意見交換をしました。 11月には山田営農の皆さんと学園祭に模擬店を出店しました。

初めての映像制作

〈感性の共振〉をめざして

〈神河プロジェクト〉の特徴の一つが音楽・動画作品の制作です。 岡崎ゼミの学生たちは、K・A・M・I・Nの5つのチームに分かれて、 神河町の魅力や町の取り組みを伝える映像作品を制作します。 教員や映像専門家の指導を受けて、企画から撮影、ナレーション、テロップ制作、 編集に取り組みます。完成した作品は動画サイトYouTubeで公開されます。 2015年度と2016年度はそれぞれ5作品を発表しました。(作品を見る



政策提案・商品開発

清原ゼミ・日髙ゼミは、人口減少や空き家問題など、地域の現状を 学んで、以下のような政策や商品アイデアを提案しました。

・若者やシニアの力を生かした子育て支援のしくみづくり

・婚活イベントによるまちおこし

・神河町の空き家の新たな活用方法

・砥峰高原で甲冑イベントの開催やビアガーデンの開設

・米粉を使った新商品のアイデア



親子イベント「歌と遊びのつどい」

神河合宿では、神河町児童センター「きらきら館」で 親子イベント「歌と遊びのつどい」を開催しました。 学生たちは神河での子育てについて聞き取りをおこない、 「大きいお兄さん/お姉さん」と遊ぶ機会が少ない地域の 子どもたちと「遊びの時間」を過ごしました。 また自分たちの司会進行で、アヤヲさんと山田明義さんの コンサートを開催し、親子と一緒に素敵な音楽を楽しみました。

カーミンとは

カーミンは神河町の マスコットキャラクター。 神河町の地形をあらわす 大きな耳が特徴です。 よくウサギに間違われますが、 じつは「森の妖精」です。



メディア実績

神河プロジェクト〉の取り組みは、新聞やテレビなど各種メディアでも取り上げられました。

NHKニュース645/845兵庫(2016年8月25日)

毎日放送ニュース番組「VOICE」(2016年1月5日)

神戸新聞(2015年5月23日, 8月15日, 11月8日, 2016年5月28日, 8月26日他)

読売新聞(2016年5月28日, 8月26日)

朝日新聞(2016年5月28日, 12月12日)

産経新聞(2016年5月28日)

『アエラ』(2016年12月19日号)ほか

プロジェクト年表(2015年度/2016年度/2017年度)

2015年度


4月 事前学習・ポスターセッション(神戸学院大学)

5月 神河合宿:フィールドワーク、親子イベント、動画制作、音楽制作、政策提案

7月 公開シンポジウム開催:Googleスタッフによるワークショップ、神河町と大学をネット中継 「《神河プロジェクト2015》の挑戦――地域×若者×ICT」@神戸学院大学

8月 動画5作品をYouTubeで発表、神河町にて現地上映会

11月 神河町誕生10周年記念式典(神河町中央公民館グリーンデルホール) 学生スピーチ・動画作品上映・音楽演奏、「たからもの」CD化、動画5作品のDVD化

2016年3月 論文発表:岡崎宏樹・清原桂子・日髙謙一 「地域連携型アクティブラーニングの研究(1) ――《神河プロジェクト2015》を事例として」『現代社会研究』2


2016年度


4月 事前学習・ポスターセッション(神戸学院大学)

5月 神河合宿:フィールドワーク、親子イベント 兵庫県議会訪問:議員と意見交換

6月 動画制作、政策提案、商品開発

7月 公開シンポジウム開催:神河町と大学をネット中継 「《神河プロジェクト2016》の挑戦――地域×若者×ICT」 @神戸学院大学

8月 動画5作品YouTube発表 神河町シニアカレッジで成果報告と意見交換

11月 大学学園祭に模擬店・ブース出展:山田営農とのコラボレーション

   神戸学院大学50周年記念シンポジウムで成果報告

2017年3月 論文発表:日髙謙一・岡崎宏樹・清原桂子 「地域連携型アクティブラーニングの研究(2)――《神河プロジェクト2016》を事例として」『現代社会研究』3


2017年度


4月 事前学習・澤田俊一氏講演(4/21)・ポスターセッション:兵庫県議会議長来学(5/26)

5月 神河合宿(6/3-4@グリーンエコー笠形):フィールドワーク、親子イベント@神河町児童センターきらきら館

6月 動画制作、政策提案、商品開発

7月 公開シンポジウム(7/14):神河町と大学をネット中継 「《神河プロジェクト2017》の挑戦―地域×若者×ICT」@神戸学院大学アクティブ・スタジオ、第2回 兵庫県議会サテライトゼミ(7/21):議員と意見交換

8月 岡崎ゼミ制作の動画5作品YouTube公開、「高校生と医大生のための地域医療体験」@神崎総合病院で発表(8/24)

作品一覧(2015年度)→画像クリックで再生

  

2015年度チームK

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2015年度2回生)のチームKが、アーティストとコラボして制作したミュージックビデオ作品「たからもの」(Version K)

     

2015年度チームA

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2015年度2回生)のチームAが、アーティストとコラボして制作したミュージックビデオ作品「たからもの」(Version A)

     

2015年度チームM

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2015年度2回生)のチームMが 制作したショート・ドキュメンタリー作品「越知谷小学校 木と生きる町 神河」。

     

2015年度チームI

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2015年度2回生)のチームIが 制作したショート・ドキュメンタリー作品「水ーBLUEー物語 清流のまち、神河をめぐる旅」。

     

2015年度チームN

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2015年度2回生)のチームNが制作した映像作品「カーミンがご案内♡ようこそ神河町へ」。

  

作品一覧(2016年度)→画像クリックで再生

  

2016年度チームK

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2016年度2回生)のチームKが、アーティストとコラボして制作したミュージックビデオ作品「たからもの~神河でみつけた~」。

     

2016年度チームA

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2016年度2回生)のチームAが制作した映像作品「NEWS MIZU」。

     

2016年度チームM

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2016年度2回生)のチームMが制作した映像作品「密着!山田営農!~神河で美味しい〇〇に出会った~」。

     

2016年度チームI

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2016年度2回生)のチームIが制作した映像作品「LET'S KAMIKAWA!空き家ナンデス!」。

     

2016年度チームN

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2016年度2回生)のチームNが制作した音楽映像作品「COME COME カーミン」。

     

2016年度 清原ゼミCM班

神戸学院大学 現代社会学部 清原ゼミのCM班が制作した広報作品です。

  

作品一覧(2017年度)→画像クリックで再生

  

2017年度チームK

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2017年度2回生)のチームKが、アーティストとコラボして制作したドキュメント映像作品「たからばこ」。

     

2017年度チームA

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2017年度2回生)のチームAが制作した映像作品「#水と暮らすまち、神河」。

     

2017年度チームM

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2017年度2回生)のチームMが制作した映像作品「神河で出会った温かいヒト、神河取材!神河のヒトを知ろう!」。

     

2017年度チームI

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2017年度2回生)のチームIが制作した映像作品「LINK〜神河と楽や〜」。

     

2017年度チームN

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミ(2017年度2回生)のチームNが制作した映像作品「おいでよ!ヨーデルの森」。

  

2017年度ピアサポーター作品

神戸学院大学 現代社会学部 岡崎ゼミのピアサポーター(3回生:七理ゆうか・下田大貴・山本麻友美)が制作した映像作品「神河プロジェクトってなに?」。